ある時、私がレッスンを受けていた頃の資料を見つけたんです。
その作品はタイトルも無く
稽古用に書かれた台本のような、プロットの集まりのような・・・
これがまさか、公演を行う本にまで昇華してくるとは驚きなんです。
当団では、節目のタイミングでやってきた感じですかね。
最初は幼稚園での公演。これは私が指導していた、三郷市の戸ヶ崎幼稚園でした。
麦藁帽子を被ると消えてしまうお話と、怠け癖がひどくてぐーたらな人が出て来るお話が
二作品で一つになっています。しかしこれ、大人のお話だからね
三歳児~五歳児にこの意味が分かるのかなぁ・・・まぁやって、見るかってなりまして・・・
これが意外!子供たちに大うけしたんですよ。繰り返し来るネタ的な動き、ハチャメチャなテンション、大人が真剣におふざけしまくりなこの作品。
子供たちは、話の内容と言うよりこの動きとしゃべりに目を向けてたんですね。
これは我々に力をくれました。
そのおかげで、基礎に基づいた表現の根柢から学ぶポイントを発見し、役者陣の底上げと力をつける作品として野外でも室内でも劇場でもできる、我々の大事な作品となって行きました。
今ではすっかりもちネタ的になり今年は3月4か所(うち2か所雨天中止)・5月2か所・6月2か所とオファーの先で大変喜んで頂きました。
ここまで大きく育ったって書いた本人がきっと驚いているんじゃないでしょうか。
稽古用台本なので、お披露目になるとは夢にも思っていなかったでしょうし、誰が書いたものなのか、私自身も分からない作者不詳の本なんです。
これからもきっと進化しながら、この本はまだまだ育って行くと確信しています。
これからもTQの【癖】ご注目下さいまし。
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